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技術、ソフトウェアに関するよくあるご質問

Skills & Software

Q1.CAD/CAMとはどう違うのですか?
A

現在のCAD/CAMもある程度自動化されていますが、ほとんどが人による設定をして、保存された工具や切削条件の情報から選択する、またはテンプレートで自動化するのみです。
この場合、あらゆる形状に対応できないことに加え、工程ごとに工具交換指令が入り、非常に非効率的です。
ARUMCODE1の場合、手動モードはCAMとほぼ同じ機能を有していますが、自動モードは図面データを読み込ませるのみで、独自の工程設計アルゴリズム、切削条件アルゴリズムであらゆる形状の加工に自動対応することが可能となっています。                                                                                                                                                                       また、CAMは複数枚の図面に対して1枚ずつ工具や切削条件を割当てる作業が必要ですが、ARUMCODE1は複数枚の図面に対し1回の操作で全ての解析を自動で行うことが出来ます。        

Q2.ARUMCODE1の人工知能の特徴はどのようなものですか?
A

ARUMCODE1は約300万通りの切削条件データベースからアルゴリズムを抽出しており、そのアルゴリズムがあらゆる形状、あらゆる材質でも切削条件を最適化する演算システムです。
また、Ver2正式版(Ver.2.1.0)は、工作機械メーカー、型式ごとのサーボモーターのトルク、切削力から切込み量を自動調整するアルゴリズムも実装されます。
今後、各ユーザーの知見を集約して、最適条件を学習する機能も実装される予定です。

Q3.やったことのない材質、形状でも加工できるのですか?
A

自社で加工したことのない材質や形状でも、ARUMCODE1が学習したモデルであれば十分に加工できます。
また、作業指示書や工程設計書なども出力されるため、どのような加工手順を踏んでいるかを確認することもできます。
ARUMCODE1は解析をすればするほど成長・進化するソフトウェアであるため、作業者に新たな気付きと今まで挑戦したことのない加工に挑戦する機会も与えてくれます。

Q4.形状解析の手法はどのようなものですか?
A

アルム独自の形状解析手法である「ハーフエッジ方式」を採用しており、STLの三角メッシュをサーフェスに自動で定義づけするやり方をしています。従来、STLは精度が悪いと言われてきましたが、アルムは補正しながら高精度解析をする手法を開発しました。

納品当初では分解能としては50ミクロンで設定しているものの、より高精度な分解能で設定することも可能です。しかし、その場合、解析時間は延びることになります。

Q5.ARUMCODE1が出力したGコードがG01(直線補間)のみとなっていますが、円弧補間はできるのですか?
A

ARUMCODE1は形状解析時に円弧を認識すると、自動で円弧補間指令を出してくれます。指令はG01で構成していますが、ポリゴンのような角ばった加工にならず、綺麗な円弧を描く加工をすることになります。

Q6.中間データファイルだと精度情報が消失するはずだが、それはどう判断するのですか?
A

ARUMCODE1は基本的に図面データの数値を読み取って加工します。
リーマ加工、タップ加工の場合、取扱説明書に記載されている対照表通りの寸法で作図いただくことで、指定の加工を行います。
例えば穴径Φ10H7の場合、CADモデルでは10.015の穴で作図いただくことで、Φ10H7の穴加工をします。

Q7.精度はどのくらいですか?
A

寸法精度±5ミクロン程度、幾何精度10ミクロン程度、面粗度Ra0.5前後で設定していますが、バージョンによって精度設定を変更することも検討中です。

Q8.どのメーカーの工具でも可能ですか? また、ユーザー側で追加可能ですか?
A

工具の材質が同じであれば、「工具径」、「刃切れ長」、「首下長さ」、「シャンク径」などの工具特性を正確に入力していただくことで、どのメーカーの工具でも使用可能です。
尚、加工の仕上がり状態は、工作機械、工具メーカーなどにより多少異なりますので予めご了承下さい。
工具の追加登録や削除は、ユーザー様でも手軽に行うことが出来ます。

Q9.工具径、工具長については補正できますか?
A

工具の管理は、ARUMCODE1の「工具設定」をデータベースとして運用します。
工具径の補正は「マシン設定」の工具割当て画面から設定可能です。
但しこの操作は、作業者が各工具に対し1つづつ入力する必要があります。
Ver2正式版(Ver.2.1.0)では、オートツールマネージャー(ATM)機能をアドオンアプリケーション方式としてご提供し、専用カメラ「TKカメラデバイス」で測定した工具の摩耗情報などをARUMCODE1の工具データに自動更新します。
更新された工具データをARUMCODE1は記憶・学習し、切削条件にフィードバックします。

詳細、お見積りについてはお問い合わせください。

Q10.マシンごとに性能やスペックが変わりますが、 そこは対応していますか?
A

「マシン設定」で、ユーザー様がお持ちのマシンスペックを登録いただきます。
登録いただいたマシンの主軸回転数などから、最適な加工条件を自動で出力します。
Ver2正式版(Ver.2.1.0)では、工作機械メーカー、型式ごとのトルクを読み取り、切込み量を変動させるアルゴリズムを実装予定です。

Q11.マシンのポスト対応はどうするのですか?
A

ARUMCODE1導入前に事前確認させていただきます。その際、ユーザー様がお持ちのマシンの機種の呼び出しコードや、Gコード・Mコードの対照表をご用意いただき、ポストに自動変換されるようにセットアップをいたします。

Q12.バイスやジグクランプなどは 考慮されているのですか?
A

ARUMCODE1は基本的にバイス固定を想定しております。
初期設定でバイス掴みしろ、敷板幅を設定することで、バイスや敷板に干渉しない加工パスを描くようにしてくれます。
ジグクランプについては、アップデートの予定に入っており、確実に追加実装するのですが、期日は未定です。

Q13.干渉チェックはどうなっていますか? シミュレーション確認できますか?
A

登録されている工具や工具ホルダと干渉する場合、エラーメッセージを出力します。
エラーメッセージで要求された工具を「工具設定」に追加登録頂くことで、干渉しない加工パスを出力します。
Ver2正式版(Ver.2.1.0)では、新シミュレーションソフト「ARUMCODE1 Vsim」をアドオンアプリケーション方式で実装します。
「ARUMCODE1 Vsim」は、切削工程に従って材料が加工されていく様子をアニメーションで確認することが出来ます。
工具干渉、削り残し、工具の食い込みなども確認することが出来ます。詳細、お見積りについてはお問い合わせください。

Q14.材料寸法、材質はどう入力するのですか?
A

材料寸法は、手動モードも自動モードもCADデータから自動で出力します。

材質の入力は次の通りです。
手動モードの場合、解析前に作業者が選択指定します。
自動モードの場合、解析したいCADデータのファイル名のパラメータで指定します。
詳細は取扱説明書をご参照下さい。

Q15.なぜNCプログラムが 長くなってしまうのですか?
A

形状をより正確に解析するには、線での定義より点群での定義が最適であると思っています。そのためにNCプログラムが長くなってしまうことがございます。

工作機械のデータ容量で負担させるのではなく、PCから工作機械の容量に応じてNCプログラムを送る方式(DNC運転など)のご相談はお受けいたします。

Q16.ワークの一部分だけ加工したい場合は、どうしたらいいですか?
A

特定の箇所だけ加工したい場合は手動モードで指定加工することができます。
手動モードでは加工フィーチャーごとに工具や切削条件を設定できますので、自由な加工を実現できます。

Q17.既存のCAD/CAMで作図したものはSTL変換可能ですか?
A

ARUMCODE1の推奨CADは、SolidWorks、CATIA、ICAD、Fusion360、SpeedyMillNextとなります。

Q18.5軸対応はいつになりますか?
A

2022年末頃を予定しており、現在テスト加工中です。
最初は5面加工をメインとして、2面、4面イケールに対応する予定です。
開発状況によってはリリース時期が変更になる可能性がございます。

Q19.対応NC制御は?
A

NC制御はファナック製、三菱電機製であれば対応可能です。
日本国内の工作機械にはほぼ対応可能となっております。
シーメンス製、ハイデンハイン製のNC制御対応は予定しておりますが、期日は未定になります。

Q20.材料サイズはどのくらいまでいけますか?
A

現在弊社が検証しているワークの最大サイズは2000mm×1000mm×50mmです。
それより大きなサイズは順次検証していく予定であり、どのくらいのサイズまで加工ができるかはユーザー様に都度お伝えいたします。

Q21.フォルダにサブフォルダを入れることは可能ですか?
A

サブフォルダ内のデータ解析はできませんが、フォルダ内の図面データについては解析することができます。

Q22.4軸対応は可能ですか?
A

4軸に関しては未対応となっておりますが、ご要望も多くいただいていますので、今後アップデートという形で対応する予定にしています。

Q23.転送方式はどんなものがあるのですか?
A

転送方式は、ユーザー様がお使いのマシンによって様々です。
RS-232Cオプションを使用した「DNC転送」、
サーバーを介した「FTP転送」、
USBメモリによる転送(テープ運転)
などがございます。
いずれの転送方式も、マシン側にデータを保存する為のメモリ容量が十分確保されている必要があります。

Q24.見積に段取り時間は入っているのですか?
A

段取り時間は加工時間からの係数で計算します。
係数は「マシン設定」で任意設定可能です。
弊社の検証現場では、機内の加工時間と段取り時間、材料セットや工具セットなどの段取り時間は大体1対1ですので、機内の加工時間のマシンチャージと掛け合せたものと同金額という形になります。段取り時間であるマンチャージの部分は毎年見直していただく必要があります。

Q25.解析時にエラーが出た際はどうなりますか?
A

解析エラーが出た際は、図面が入っているフォルダ内にエラーメッセージが出力されます。
エラーメッセージはテキスト形式となっておりますので、エラー内容を容易に確認することが出来ます。
エラーメッセージは図面データ毎に出力されます。
また、複数枚の図面解析中にエラーが発生しても、途中で解析がストップすることはありません。
エラーが出た時点で次の図面の解析に移行し、最後まで解析を進めます。

Q26.2D、PDF図面も対応可能ですか?
A

ARUMCODE1はSTL形式の3D CADデータを使用しますが、3D CADをお持ちでないユーザー様もARUMCODE1をご利用いただけるサービスをご用意しています。
ユーザー様がお持ちの2D CADデータや紙の図面を、1枚 300円でSTLデータに変換いたします。
詳細につきましては弊社営業担当までお問い合わせください。

Q27.自分のマシンでデモはできませんか?
A

ARUMCODE1に登録されたマシン情報とユーザー様のマシン情報が異なっていると、マシンが正しく動きませんので、基本的にユーザー様がお持ちのマシンによるデモ実演は致し兼ねます。
尚、弊社金沢本社のマシンまたは秋田工場のマシンによるデモ実演をご覧いただくことは可能です。
デモ実演のご依頼はお問い合わせフォームにて随時受け付けております。

Q28.マシンとの連動は?
A

現在、ARUMCODE1と連動する新型マシニングを開発中で、2022年秋以降のリリースを予定しております。
その時にはNCプログラム、工具交換、材料投入、バリ取り、洗浄、検査までが自動化されます。

Q29.穴径によって加工のやり方は変わりますか?
A

小径はリーマ加工、中径はボーリング加工、大径はエンドミル加工を選択するようになっております。

Q30.図面が複数枚ある場合、 1枚1枚解析しなければならないのですか?
A

1枚1枚解析する必要はございません。
ARUMCODE1には最大500枚までの図面データを順次読み込める機能(MDA機能)がありますので、夕方に大量の図面データをARUMCODE1に読み込ませておけば、翌朝には加工プログラムが完成しています。また、途中で解析エラーが生じても、フォルダ内にエラーテキストを別で出力し、次の図面の解析を始めてくれますので、解析自体が途中で止まることはありません。

Q31.リーマやねじ穴は どのようにして解析しているのですか?
A

リーマやねじ穴に関しては、加工する穴径と下穴寸法の対照表がございますので、そこに記載された下穴寸法でモデルを作図していただくことで、それがリーマ加工やねじ穴加工であるという判断をしています。
したがって、記載された下穴寸法での穴あけ加工などは手動モードで行っていただきます。

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