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製造業の未来を切り拓くイノベーターたちアイテック株式会社様

社名
アイテック株式会社
所在地
群馬県太田市
創業
1914年
代表者名
今井 秀一郎
従業員数
72人
事業内容
各種専用機・試験機・省力化機器の設計製作
各種部品の製造加工
各種装置・システムの開発販売
業種転換を経て築き上げてきた“100年”

時は大正3年、西暦1914年。造船会社で鍛冶工として働いていた創業者・今井義一氏により、数名で今井鉄工所を設立したことから、アイテック株式会社の歴史は始まりました。
1930年代に入り、自社設計製作の「今井式消防ポンプ」を展開、全国にその名を広めていた頃、第二次世界大戦が発生。
戦火が激しさを増す中、その高い技術力を買われ、航空機部品事業として航空機の補助翼、方向舵を製造。
国家レベルのプロジェクトに参画し、その地位を確立させました。
その後、工場の自動化装置、部品事業に転換。
戦後復興、産業革命の時代を自動化という形で支え続け、現在に至るまで装置事業を続けています。
創業100年を超える、いわゆる“超老舗”企業は日本全国でもたったの2%しかないといわれており、激動の時代を走り抜け、色々な分野に挑戦し続けてきたうえで培った “技術”と“先を読む力”が、他にはないアイテック株式会社の強さであり、次の100年へ向けて突き進む原動力になっています。

実績豊富だからこそできる、自社特設サイトでの情報発信

アイテック株式会社は、加工だけでなく、溶接、表面処理といった、「前加工」から「仕上げ」までを一貫して行っていて、伝統技法である「きさげ」技術にも取り組んでおり、きさげ加工を体得した職人も在籍。
その高い実績を評価され、東レエンジニアリングやミスミグループ、他多数の大手企業を主要取引先としています。
加工部品の実例を多数掲載している特設サイト「機械部品工場」や、自社の難削材加工について詳しく説明している特設サイト難削材加工.comも展開しています。
お話を聞いたのは、部品加工部部長の関口さん。
工場長としてのご経験があり、現場のことや自動化について話してくれました。

お話を伺った関口さん
装置事業で培った知見が部品加工にも生きています

関口さん「弊社は鉄、アルミ、樹脂などの汎用的な材料から、チタン、インコネルなどの難削材とよばれるものまで、様々な材料に対応可能です。
MCはもちろん、複合旋盤や円筒研削盤など、最先端の加工設備が充実しており、様々な形状の部品の加工が可能です。
納品先としては主に自動車関連メーカーが4割、半導体関連メーカーが4割程度を占めています。
弊社にはISO14000取得済みのクリーンルームがあり、そちらで半導体関連部品や自動車関連部品、医療機器関連部品などを製造しています」

現場では女性作業員も活躍しています

部品加工だけでなく、組み立て装置やクリーニング装置、スリット入れなどの加工機といった、工場の自動化装置事業を戦後からずっと続けており、装置設計、部品調達、組み立て、アフターフォローまでを自社で行う一貫生産体制をとっているのも大きな特徴です。
詳しくは「ロボット自動化.comをチェック!

未来について、漠然と思っていたことが現実に

関口さん「新しいことに挑戦し続ける、というのが弊社の方針のひとつであり、そういった流れで弊社の社長が自動化やDX化というものに注目したのがARUMCODE1との出会いです。
初めて話を聞いたときは、どういうソフトなのかわからず、いまいちピンときてなかったのですが、私自身
「きっとそう遠くない将来、AIや自動化が当たり前になるんだろうな」
という考えが漠然とありましたので、それが形になって現れた、という感じですね。
いまは精度ものをやろうとすると、その段取りや補正にはどうしても人の手がかかってしまいます。
なので、加工前の段取りがすこしでも自動化できれば、精度が必要な部分にしっかりと人の手をかけることができるので、NCプログラミング作業の自動化は魅力的ですし、現場にとっても大きいと思います」

現在は担当者1名と、専用MCを1台設け、自社で作成した簡単なモデルを解析、加工しています。

関口さん「いまは20代の作業者を専任担当者にしていますが、ベテラン含む他の作業者もどんなことをやっているのか興味があるようです。
穴あけに関しては問題なくできていますが、まだできることが限られていますので、今後のバージョンアップに期待していますし、徐々に現場に浸透していけばと思います」

ARUMCODE1を操作する担当者の所さん
テスト加工モデル
いち早く実行する行動力が、のちの生き残りに関わってくる

関口さん「とにかくどんなことでも率先してやることが重要で、まわりがやり始めてからでは遅いと思います。
それが社内の自動化であっても同じで、いつかそれが当たり前の時代になったり、やらざるを得ない状況になった時に検討を始めても、対応できないと思います」

早い段階からやれることをやって色々試行錯誤しておけば、その経験や知見がのちに生きてくるかもしれない。
だから、何事も“まずやってみる”ことが重要。
常に先を見越してあらかじめ手を打つ、という考えそのものが、100年企業として、今までも、そしてこれからも生き残り続けていく真の秘訣なのかもしれません。

後継者の育成に注力したい

この春、新卒を4名採用し、製造現場に2名入りました。
関口さん「現在最年長のベテランが41歳で、それから30代前半、20代の作業者が数名います。
新しく2名迎えたことに加え、年齢が若い作業者にまだまだ教えなければならないこともあるので、これからOJTにますます力を入れたいと思います。
従来の作業のなかで自動化できるところは自動化に切り替えていき、空いた時間をOJTにあてて後継者をしっかり育てる、ということが一番重要なことだと思います。
自動化やスマート化といった分野に関しては若い作業者の方が抵抗も少なく飲み込みも早いので、人員の配置をうまく行いながら、今後も社内の自動化をすすめていきたいと思います。
個人的には、品質や精度に関してのOK・NG判定が完璧にできるロボットがあればすごくいいな、と思いますね」

お問い合わせContact

製造AIと完全自動化で 製造現場の常識を変えるARUM Inc.
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〒920-8204 石川県金沢市戸水1-61
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TEL:076-225-7743
FAX:076-225-7783