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製造業の未来を切り拓くイノベーターたち佐渡精密株式会社様

所在地
新潟県佐渡市沢根23番地1(本社)
創業
1970年
代表者名
末武 和典
従業員数
113名
事業内容
医療機器関連
航空宇宙関連
産業機械関連部品の切削加工
離島から、世界へ。お客様の真のパートナー企業に

佐渡精密株式会社は、新潟県の佐渡島に本社を構える精密金属加工会社です。
マシニングセンタだけで30台以上を保有し、佐渡島にある本社工場のほかに、新潟市内に新潟工場、長野県上田市内に営業所を構え、主に医療機器関連部品、半導体製造機器関連部品、産業機械部品、コピー機などのOA機器関連部品を中心に、アルミやステンレス等の精密部品を提供しています。
離島にある加工企業、ということ自体が珍しいですが、物流が発達した現在では特に大きなハンデもなく、
『離島から、世界へ』
をひとつのテーマとして掲げ、昭和45年の創業以来、50年以上にわたってものづくりを続けてきました。
また、新潟市が主催する『NIIGATA SKY PROJECT』に参画し、航空宇宙関連の様々な技術を持つ中小企業が集まって“機械金属加工技術”× “組込み技術”のような複数工程にまたがる受注を獲得できる体制確立を目指すなど、地域経済を牽引する官民連携の取り組みにも注力しています。
そんな佐渡精密株式会社について、お話を聞きました。

お話を聞いた、生産技術課の坂下さん。大学院を卒業後、故郷である佐渡に戻り、佐渡精密に入社しました
“精密さ”にとことんこだわりたい

坂下さん「もともと弊社は複雑な形状部品を得意とし、それを売りにしてきました。
しかし最近はどこもCAMを持ち、複雑形状の加工をする企業も少なくありません。
今は半導体関連の後工程の自動化装置のニーズがあり、少し大きめのベースプレートの需要が高まっていますが、大きめの部品はやや精度が出にくい傾向があるので、大きさにかかわらず精度がより良いものを提供できるようにしていきたいですね」

タービン(インコネル)と、産業機械用のシャフト

物流が発達した現在に比べ、創業当時は“離島である”というハンデが少なからずありました。
それを克服すべく研削盤を駆使し、市販されていない刃物を製作し、加工時間の短縮につなげています。
「ないものは作る」という発想と、それを実現させる技術力と設備。
佐渡精密には、そのすべてがそろっています。

高い技術と充実した設備、そして“離島であることを忘れる”対応力が自慢です
離島だからこそ、速い段階でのシフトチェンジが必須

坂下さん「今の日本には少子高齢化という問題があって、就労人口がどんどん減っていっています。
特に弊社がある佐渡島は、離島であるという特性上、他の地域と比べてその変化が顕著に出ます。今はまだ弊社にも現役の作業者がいますが、このまま問題が深刻化していくと今の生産量をキープできなくなるのは目に見えていますし、時間の問題でもあります。
なので、工場内の自動化や省人化は、弊社にとっては決して先延ばしにはできない課題です」

現在は、作業者に図面を渡し、その作業者がプログラム作成から工具の段取り、加工までをすべて一人で行っているといいます。

坂下さん「一人ですべての工程を担当するので、作業者へのウェイトが常に高い状態です。もし今後、作業者が何らかの問題で作業できなくなった場合、生産量が大幅に落ちてしまいます。そうした懸念を少しでもなくす必要があると思い、いまのうちから自動化ツールを導入して慣れていく必要がある、と思いました」

そんな矢先、別の社員の方がインターネットで「ARUMCODE1」を見つけ「これは使える」と思い、導入に至ったとのこと。

坂下さん「ARUMCODE1については、導入後に商社さんから紹介されることが何度かあったので、巷で話題になっているんだなー、と改めて思いましたね」

見えてきた“本音”と見逃せない“現実”

しかし、これまですべての作業を自分の手で行ってきた作業者たちからは、
導入の際「自動化なんて本当にできるのか」「自分たちと同じ品質でできるのか」
といった疑問の声も少なくなかったそうです。

坂下さん「一人で全工程やるということは、皆それだけノウハウを持っているんです。なかには、
「新しく覚えるよりも自分でやった方が早いし正確だから使いたくない」
という作業者もいました。
たしかに慣れない部分も多いですが、作業者が持っているノウハウって、個々の頭の中にはあってもデータとして可視化されていないのが現実なんです。
あとから活かそうにも活かすことができない。
だから、こういうツールがあることで、データが可視化されていくので、情報共有という意味でもいいきっかけになるのではないかと思います。

とにかく“使わないことには始まらない”

現在はARUMCODE1を粗加工用に使用し、仕上げ加工は人が作ったプログラムで行う、という形で運用しています。

つねに挑戦し続ける企業でありたい

坂下さん「今はまだ実用化レベルじゃないから、といってソフト自体を使わないでいたら、結局そこからずっと使わないままになっていくと思うんですよ。
かといって自動化できる部分を含め1から10まですべて人がやっていても効率が悪い。
なので、自動化で対応できるところから少しずつ使っていく、という方法をとっています。
「自動化できる部分」と「どうしても人が手をかけないとできない部分」をしっかりと切り分けて、自動化できない部分にはしっかりと人の手と時間をかける、というのが一番効率的だと思いますし、そのような環境を整えることが今後必要になってくるのではないでしょうか」

つねに挑戦し続ける企業でありたい

創業から50年以上蓄積した実績と最先端設備、そしてデジタル技術との融合にいち早く取り組み、これからの50年に向かって大きく成長していく佐渡精密様。
「もっと佐渡精密のことを知ってもらいたい!!」という思いから、会社紹介動画を配信しています。
ぜひご覧ください!!

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